CEDAR Produce vol.6
1月16日(土)~24日(日)
アドルフ・ヒットラーが政権を獲得した翌年におこした突撃隊粛清(レーム事件)を基にした作品。 三島由紀夫の代表作『サド侯爵夫人』を書いた時から、これと対をなす作品を書きたいという芽 生えから18世紀の怪物マルキ・ド・サドに対して、20世紀の怪物ヒットラーを中心に描く。ヒットラ ーに厚い友情を抱いているナチスの私兵・突撃隊幕僚長のエルンスト・レームと全体主義の移行 のために「中道」姿勢を国民に見せておく必要から極右のレーム処分を考えるヒトラーを中心に描 いている。血で血を洗う政治劇を優雅なアレクサンドランにのせて書き、「究極の美意識」で悪を 正当化しようとした、背徳と狂気に満ちた圧巻の舞台。
劇団時間制作第二十三回本公演
2月1日(月)~28日(日)
劇団「時間制作」は2013年に旗揚げ。以降すべての作品の脚本・演出を主宰の谷碧仁が手掛ける。 人が人と生きた時間を描くことを重視。物語はフィクションながらも、どこかで起こっているであろうリアルな現実や社会問題を題材に、登場人物はその中で生きるひとりの人間として存在することを探求し続ける。