この度、シアター風姿花伝プロデュースの
「ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる」が
第22回読売演劇大賞の優秀作品賞を受賞いたしました。
客席数100席程度の小劇場の主催公演がこのような賞をいただけたことを有難く思うとともに、
小さな劇場で芝居を創っている人々にとって多少なりとも励みとなれば嬉しく思います。
シアター風姿花伝プロデュースは、
「じっくり創った良質のストレートプレイを緊密な空間で上演する」
という趣旨で、今後も継続的に公演をうっていく予定です。
どうかこれからも温かく見守ってくださいますようお願い申し上げます。

支配人 那須佐代子

“思考の娯楽”とシアター風姿花伝

 『ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる』の企画が立ち上がる時、支配人でもありプロデューサー、そして表現者である那須さんと「シアター風姿花伝という劇場空間でどういう作品を上演すべきか、そしてそこに集う人間がどのような作品を上演することに意義を見出すか」ということをよく話したよう思います。

 昨今低予算で制作されながらも観る人に深遠な思考を提示してきたミニシアターの映画館が減少しているようです。ぼんやりとですが立ち上げ当初、シアター風姿花伝という空間と深遠な思考、挑発的な刺激を提示してきたミニシアターのイメージが私の中で重なりました。目白駅からバスで10分ほどの劇場は、商業的な劇場に比べ、作品に辿りつくまで多少の時間を要します。しかし、それは家の玄関を開けたときから観劇のための時間がゆっくりと流れ始め、“表現の磁場”へと向かう道程が想像力を発揮する準備となります。そして劇場に辿りつくと、その漲った想像力を刺激していく作品が待っていると。

 第一回目に上演したラーシュ・ノレーンの『ボビー・フィッシャー…』は私が“思考の娯楽”を提示できる戯曲のように思いました。もちろん、この作品を手掛けるということは相当の覚悟がないとできないと思いましたが、集ったキャスト・スタッフ、そして観客のスピリットが私の不安を払拭し、至上の劇空間を表出したように思います。

 シアター風姿花伝プロデュースが観る者にとっても、創る者にとっても、お互いの創造力と想像力を刺激しあえるような作品を、そしてこの空間に集うスピリットが息づく場所であることを今後も願います。

上村聡史

同作品で、読売演劇大賞・最優秀演出家賞を上村聡史さん、優秀女優賞を増子倭文江さんが受賞なさいました。おめでとうございました。

次回の風姿花伝プロデュースは2015年12月
演出:上村聡史 出演:那須佐代子 中田顕史郎 ほか

2015年度 シアター風姿花伝支援会員を募集しております。詳しくはコチラ

     
     
     

「ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる」舞台写真(撮影:沖美帆)

現代。ストックホルム。四人家族が久しぶりに再会する。待ちあわせは劇場。

シアター風姿花伝produce

シアター風姿花伝プロデュースにあたって

Writer

Lars Noren

  • 増子倭文江
  • 那須佐代子
  • 前田一世
  • 中嶋しゅう

Director

上村聡史

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